「5分の日記」で、看護師の心は少し軽くなる

目次

ずっとモヤモヤしている看護師さんへ、ジャーナリングのすすめ

「なんとなく毎日しんどい」
「辞めたいわけじゃない。でもこのままでいいのか分からない」
「考えても仕方ないのに、同じことをずっと考えてしまう」

看護師として働いていると、こういう状態になることは少なくありません。

患者さんとの関わり。
医師との関係。
看護師同士の空気。
責任。
忙しさ。
命に触れる現場。

看護師は、毎日かなり大量の感情を抱えながら働いています。

それなのに、多くの人はその感情を整理する時間を持てていません。

だからこそ私は、「日記」「ジャーナリング」を強くおすすめしたいと思っています。


ジャーナリングとは「頭の中を外に出す作業」

最近SNSでもよく見るようになった「ジャーナリング」。

おしゃれな手帳。
カフェ。
万年筆。
マイルドライナー。
キラキラした暮らし。

そんなイメージを持つ人も多いかもしれません。

でも、本来のジャーナリングはもっと地味で、もっと実用的なものです。

ジャーナリングの本質は、

「頭の中にあるものを外に出して、言語化すること」

です。


モヤモヤの正体は「輪郭がないこと」

看護師が働き方に悩む時、多くの場合、

「なんかしんどい」
「なんか疲れた」
「なんか嫌」

という、“漠然とした状態”のまま問題を抱えています。

でも実は、この「漠然としている」という状態そのものが苦しさの原因だったりします。

人間は、輪郭のない問題をうまく扱えません。

例えば、

  • 本当は人間関係がつらいのか
  • 夜勤がしんどいのか
  • 働き方が合っていないのか
  • 「看護師しかない」と思っていることが苦しいのか
  • 家庭との両立が苦しいのか
  • 自分の時間がないのか

問題が整理されていないと、脳はずっと「不明瞭な危険信号」を出し続けます。

これが、慢性的な疲労感や焦燥感につながっていきます。


言葉を与えると、初めて問題として扱える

ジャーナリングの最大の効能は、

モヤモヤに「言葉」を与えられること

です。

例えば、

「仕事が嫌」

と思っていたものが、書いていくうちに、

「仕事そのものではなく、“急かされる環境”が苦しい」

と分かることがあります。

あるいは、

「辞めたい」

と思っていたものが、

「辞めたいのではなく、“看護師しかない状態”が怖い」

だったりすることもあります。

言語化すると、問題に輪郭ができます。

輪郭ができると、

  • 原因が分かる
  • 対処法が分かる
  • 優先順位が見える
  • 選択肢が増える

ようになります。

つまり、初めて「扱える問題」になるのです。


「考えても仕方ないこと」を脳は繰り返す

モヤモヤを抱えたままにしておくことの一番のデメリットは、

同じことを何度も思い出してしまうこと

です。

  • あの言い方嫌だったな
  • あの時こうすればよかった
  • また明日も仕事か
  • このままでいいのかな

考えても結論が出ないことを、脳は延々と繰り返します。

この状態は、かなりエネルギーを消耗します。

しかも看護師の仕事は、次から次へと新しいストレスが発生します。

つまり、

未整理のモヤモヤ

新しいストレス

が積み重なっていく。

これでは、心身が疲弊していくのは当然です。

だからこそ、「頭の中だけで処理し続けないこと」がとても重要になります。


ハーバード大学の研究でも効果が示されている

ハーバード大学の研究では、

1日5分のジャーナリングを週3回続けた学生は、4週間後に抑うつスコアが平均25%低下した

というデータがあるそうです。

もちろん、日記を書けば人生がすべて解決するわけではありません。

でも、

  • 感情を整理する
  • 自分を客観視する
  • 問題を切り分ける

という作業は、確実に心を軽くします。


私自身、一度やめたことがあります

実は私も、最初からジャーナリングが続いていたわけではありません。

以前は、

「こんなことしてる暇があるなら、他のことをやった方が効率がいい」

と思っていました。

でも結局、遠回りに見えていた“書く時間”の方が、人生をスムーズに進めてくれました。

頭の中が整理されると、

  • 問題の原因が見える
  • 対処法が分かる
  • 決断が早くなる
  • 先延ばしが減る

ようになります。

つまり、ジャーナリングは遠回りどころか、

人生を最適化するための「最短ルート」

だったのです。

今では私にとって、ジャーナリングはなくてはならない習慣になっています。


看護師こそ、日記が必要だと思う

「日記を書くような人生じゃない」
「そんな振り返ることなんてない」

と思う人もいるかもしれません。

でも私はむしろ逆だと思っています。

看護師は、

  • 感情労働
  • 対人ストレス
  • 責任
  • 生死
  • 緊張
  • 我慢

に日常的に触れる仕事です。

だからこそ、感情を外に出す場所が必要です。

もしそれを持たないままだと、感情は蓄積し続けます。

そしてある日突然、

「もう無理」

という形で噴き出すことがあります。


SNS映えするジャーナリングを目指さなくていい

ここで、一つ注意したいことがあります。

最近のSNSでは、

  • おしゃれなノート
  • マイルドライナー
  • 綺麗なレイアウト
  • キラキラした暮らし

のような「映えるジャーナリング」が人気です。

もちろん、それ自体を否定するつもりはありません。

書くことが癒しになる人もいます。

でも、

問題解決や精神の安定のためのジャーナリング

をしたいのであれば、見た目にこだわる必要はありません。

どれだけ綺麗に飾っても、問題は整理されません。

ジャーナリングの本来の目的は、

「自分の心を健全に保つこと」

です。

ノートを綺麗にすることではありません。


日記が続かない人へ

「何を書けばいいか分からない」

これは、日記が続かない人によくある悩みです。

でも実際は、

“日記らしいものを書かなきゃいけない”と思いすぎている

ことが多いです。

旅行の記録。
特別な出来事。
綺麗な文章。

そんなものばかりを「日記」だと思っていないでしょうか。

本当に大事なのは、

  • 今日イライラした
  • 疲れた
  • あの言い方が嫌だった
  • なんか苦しい
  • 少し嬉しかった
  • こういう働き方がしたいかもしれない

そういう小さな感覚です。

むしろ、その“些細な感覚”こそが、自分を知るヒントになります。


ネガティブなことを書いてもいい

ジャーナリングは、誰かに見せるためのものではありません。

だから、

  • 嫌な感情
  • 不安
  • 妬み
  • 怒り
  • 疲労

を書いても大丈夫です。

むしろ、それを書けないと意味がありません。

人に見せる前提で書いてしまうと、「本音」が出てこなくなります。

SNSに投稿することを前提にすると、無意識に“他人向けの言葉”になります。

でもジャーナリングは、

自分との対話

です。

そこを忘れないことが大切です。


ジャーナリングを続けるコツ

① 殴り書きでOK

整った文章を書く必要はありません。

箇条書きでもいい。
単語だけでもいい。

「今日はしんどい」だけでもいい。

まずは外に出すことが大事です。


② テンプレートを作る

毎回ゼロから書こうとすると、ハードルが上がります。

例えば、

  • 今日嫌だったこと
  • 今日少し良かったこと
  • 今気になってること
  • 本当はどうしたい?
  • 今一番疲れてることは?

この程度で十分です。


③ 大きなノートを使わない

意外と大事です。

真っ白で大きいノートは、脳に「大量のアウトプット」を要求します。

これは「空白恐怖」と呼ばれることもあります。

すると、

「ちゃんと書かなきゃ」
「綺麗に書かなきゃ」

となって、逆に書けなくなります。

最初は小さいノートで十分です。


④ SNSには投稿しない

これはかなり重要です。

SNSは「相手がいる場所」です。

反応をもらう前提になると、

  • 本音を書けなくなる
  • 他人の評価が気になる
  • 自分の気持ちがブレる

ようになります。

ジャーナリングは、

自分だけが読むもの

として残しておく方がいいと思います。


最後に

看護師は、頑張り屋の人が多いです。

だからこそ、自分の感情を後回しにしてしまいます。

でも、本当は、

「今、自分が何を感じているのか」

を把握することは、とても大事です。

ジャーナリングは、そのための道具です。

特別な才能もいりません。
綺麗なノートも必要ありません。

必要なのは、

“自分の心の声を、一度外に出してみること”

だけです。

もし今、ずっとモヤモヤしているなら。

まずは5分だけでも、書いてみてください。

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